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COLUMN

インド生活を振り返って 〜教育編〜

So many colors in the world|新しい色にたくさん出逢った、インド

インド北部、ダラムシャーラーという街を聞いたことがありますか?

私は、この地を訪れるつい3日ほど前に、この名前を初めて知りました。

ダライ・ラマ14世のことはニュースで度々目にしたことがありましたが、

彼の自宅と、チベット亡命政府がこの地にあることはよく知らなかったのです。

それから歴史や今の状況を調べたり、現地でいろいろな方の話を聞いたり。

とくに、ダライ・ラマの妹さんが運営に携わるチベット子ども村を訪れ、

必死に学ぶ子どもたちと彼らの人生に向き合い続ける大人たちには

これまでにないほど心が動かされました。

中国とチベット、そして、それぞれの国のインドの関係性。

あまりにも悲しいチベット教徒の焼身自殺。

それでも、出逢ったチベットの方々は、大人も子どもも

決して他国の人を悪くは言うことはありませんでした。

チベット仏教は精神的にも非暴力を重んじていますし、

ダライ・ラマの「個人の力が世界を変える」という教えを信じているからでしょう。

“Don't lose our heart.”

チベット子ども村の校長先生は澄んだ瞳で真っ直ぐ前を見て、そう言いました。

その時、私は自分の中で何かが動き出すのを感じてました。

まだ上手く説明できないのですが、全身ではっと気づいた感覚と

心の深い部分に訴えかける強い衝動があったのです。

この地を訪れたのは、世界一周中の友人の友人と、インドに旅行に来ていた私の友人、

私がたまたま出逢ったことがきっかけでした。

本当に全く想像もしていなかった偶然だったのです。

一生忘れないと思うほど、私の価値観を大きく変えた出逢い。

人生には導かれたとしか思えないような出逢いがあるものなのかもしれません。

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